刺激音で魚撃退、実用化にめど 藻場造成の食害対策
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磯焼け対策として進めている藻場造成で、県水産試験場(串本町)は魚による食害を防ぐために開発した水中刺激音発生装置を、海底に沈めて実験をした。
この結果、装置の近くでは海藻が食べられないことが分かった。
試験場は「実地でも効果のあることが実証された。
今後、装置の耐久性向上を図り、電力消費を少なくし、3年ぐらいで実用化にこぎ着けたい」と話している。
試験場では、これまでの水槽実験で探り出した最も効果的な刺激音を基に、県工業技術センターと共同で電池式の実地試験用の装置を製作した。
実地試験は9月11?14日、日高町阿尾の水深6メートル付近で行った。
装置の前後10メートルに、クロメの株を1メートルごとに植えた距離別実験と、10株を密集して植えた実験地を2カ所設け、一方に装置を設置した比較実験をした。
距離別では、前後とも装置から2メートルまではほとんど食べられておらず、一方は7メートル付近まで食害を防いだ。
比較実験では装置のない実験地はクロメの量が半分以下になったが、設置した実験地はほとんど食べられなかった。
実験中に装置内部に浸水があり、今後の課題として耐久性の向上が必要となった。
また、主に食害が発生する期間は9?11月の3カ月だが、いまの装置だと2カ月ほどしかもたないため、消費電力抑制も検討するという。
試験場の山内信研究員は「4日間という短い実験だったが、はっきりとした傾向が現れた。
11月中に長期間効果があるか再度実験する」と話している。
県内では、1960年代から日高町阿尾以南で、魚介類のすみかや餌場、保育場となる藻場が消滅する磯焼け現象が見られるようになった。
県は70年ごろから対策に乗り出し、成熟したクロメやカジメの母藻や人工生産した幼芽を移植したが、アイゴやブダイ、イスズミなどに食べられてしまった。
母藻にかごをかぶせても効果が少なく、今回の音刺激による防除が考え出された。
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音で魚撃退 藻の食害で県水試が実験 (2009年06月24日更新)
最終更新:11月6日16時59分
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