社会人野球:日本選手権 準々決勝 大和高田ク、逆転も「4強」逃す /奈良
今、気になっていることは「低温期が長い」ですがこんなニュースがあります。
◇企業と互角の戦い、拍手の嵐
京セラドーム大阪(大阪市西区)で開かれている第36回社会人野球日本選手権大会で20日、大和高田クラブは準々決勝でJR九州(福岡)と対戦した。
五回に集中打で逆転に成功するも、すぐに追いつかれ、3?4でサヨナラ負けを喫した。
日本選手権という大舞台で、企業チームと互角に粘り強く戦ってきた大和高田クラブの選手たちに、観客から温かい拍手が送られた。
【岡奈津希、伊澤拓也、村本聡】
大和高田クラブ
000030000=3
002010001=4
JR九州
「やー、やー、どー!」。
独特の掛け声と、力強い太鼓、笛のリズムで、試合は幕を開けた。
選手の多くが勤める大和ガスの社長で、大和高田クラブ部長の中井隆男さん(66)は、「よう頑張っとる。
悔いのないよう、無心で一生懸命やってくれ」とグラウンドを見つめる。
マイクを握りしめ、応援を盛り上げるのは、同クラブ創部時のメンバーで応援部長の田中泰生さん(36)。
「練習と仕事を必死で両立している姿を見ているから、心から応援したい。
グラウンドに立つと、皆が野球少年のような顔になる」と笑った。
だが三回に2点を奪われる。
スタンドは一瞬静まり返ったが、重苦しい雰囲気を振り払うように、一段と大きな声を出す。
市立高田商高吹奏楽部の平田綺沙部長(3年)は「こんな大きなドームで演奏するのは緊張するけれど、頑張って応援したい」と、懸命にサックスを吹き続ける。
力強く太鼓をたたく応援団の松嶋隆さん(36)は、「逆転してきたので、最後まで信じて応援します」と、スティックを握りしめた。
2点を追う五回2死から、和田匡永選手と山本貴紀選手の連打で一、二塁の好機をつくる。
山本選手の妻裕美さん(28)は、スティックバルーンを打ち鳴らして喜び、「力強いバッティングだった。
ずっと打てなかったから、ほっとした」とにっこり。
「チャンスだ野々村、気合だ野々村」の声が飛ぶ中、野々村順選手が打席に向かう。
快音を響かせ、打球は左中間を破り二塁打に。
その間に和田、山本両選手が生還し、同点に追いついた。
大和高田クの勢いは止まらない。
続く佐川貴啓選手が中前適時打を放ち、3点目を奪って逆転に成功すると、スタンドの熱気は最高潮に達した。
01年、02年と全日本クラブ野球選手権で2連覇を果たした元主将、笠本貴昭さん(34)は「勢いがある。
こっからが勝負や」と、かすれた声で声援を送る。
同点で迎えた九回裏、2死二塁のピンチ。
「がーんばれ、池辺」の声援のなか、エース・池辺明英投手が投げた。
いきなり、センターへ運ばれた。
サヨナラ負けの瞬間、池辺投手はマウンドにがっくりとしゃがみ込んだ。
◇初代監督も感動
○...スタンドでは、初代監督の梅本勝裕さん(41)がメガホンを手に応援。
97年の発足当時を振り返り、「当時も一生懸命だったけれど、技術だけじゃなく野球に対するひたむきさ、純粋さは今の選手の方が上」と目を細める。
準々決勝で敗れはしたが、目標の一つだった日本選手権初勝利を上回る成績を残したナインを、「僕らは企業チームには悔しい思いばかりさせられた。
良い夢を見させてもらった。
ほんまに感動した」と、ねぎらった。
◇この悔しさ来年に??吉川博敏・大和高田ク監督
選手たちは持っている以上の力を出してくれた。
池辺はよく投げきってくれた。
全国の舞台でやれるという手応えをつかんだので、結果に満足せず、悔しさを来年につなげてほしい。
◇全員成長した結果??中須賀慎之介・大和高田ク主将
粘り強く戦えたが残念。
池辺はエースらしく、足に打球を受けてもいい投球をした。
応援は本当にありがたく、後押ししてくれる強い味方だった。
ベスト8は一人一人が成長した結果。
11月21日朝刊
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最終更新:11月21日15時0分