薬師寺:慈恩会「少綱」体験ルポ 伝統の重み、ずっしり /奈良
今、気になっていることは「ファイルメーカーでのAND条件の検索方法」ですがこんなニュースがあります。
奈良市の法相宗大本山・薬師寺で13日夜にあった法要「慈恩会(じおんね)」に、僧の補佐役「少綱(しょうごう)」として参加した。
宗祖である中国の僧、慈恩(じおん)大師(632?682)の遺徳をたたえる命日法要で、平安時代に始まったとされる。
現在は大本山の薬師寺と興福寺で1年ごとに営まれる。
連綿と受け継がれてきた伝統を支える多くの人の力を実感した。
【花澤茂人、撮影・山崎一輝】
◇緊張でゆがんだ「奉」の字
◇合図の鐘、本番で何とか
法要には、薬師寺の山田法胤管主を筆頭に、式衆(しきしゅう)と呼ばれる両寺の僧23人、私を含めた3人の少綱が参加。
午後4時、大講堂で、30年前から少綱を勤める大ベテランの僧、高倉弘照さん(52)から説明を受ける。
庶務をつかさどる註記(ちゅうき)役の安田奘基さん(42)のそばに控え、僧がまく散華のかごを配ったり、ろうそくを持って行ったりするのが私の役目だ。
タイミングを間違えると法要の妨げになるため、気が抜けない。
もう一つ、大役がある。
経論を説明する「講師」役の僧が高座を下りる合図「講降ロシ」の鐘を3度つく。
試しについたところ、高倉さんは「弱すぎるし、間隔が短すぎる」。
本番までに修正できるか不安が残った。
午後6時半ごろ、慈恩殿に式衆が集まった。
安田さんが巻物のような紙と筆、すずりを持って僧の間を回る。
「講師」「読師」などの僧の名前が書かれており、各自がその下に「奉」の字を書く。
「奉唱(ほうしょう)の儀」で、配役を謹んで勤め奉るという意味があるという。
私も自分の名前の下に慎重に「奉」と書いたが、緊張で震え、ゆがんでしまった。
紙は寺に保管される。
いよいよ大講堂へ。
本尊の前に掛けられた慈恩大師の大きな画像の前で深く礼をする。
大きな目で「しっかりやれ」とにらみつけられている気がする。
ろうそくの明かりの中、僧の読経の声を聞きながら、夢中で補佐役を勤めた。
鐘をつく場面になった。
高倉さんが「講降ロシ!」と3回繰り返す声を聞き、息を吸い込んで思い切りつく。
大きな鐘の音が耳に響く。
高倉さんのそばに戻ると、目で「問題なし」と合図してくれてほっとする。
慈恩会では、法相宗の教義について議論することが重視される。
「番論義」の場面では、薬師寺の高次喜勝さん(22)と興福寺の山中弘道さん(31)、同寺の辻明俊さん(31)と米田弘雅さん(37)が2人一組で議論。
難解な問答をすらすらと答える姿を見て「同世代の僧が、奈良の伝統を支えている」と感動した。
法要が終わって大講堂を出ると、解体修理の調査作業が始まった東塔がそびえ立っていた。
1300年の歴史を持つ寺の伝統を支えることに、私も少し貢献できたことがうれしかった。
11月17日朝刊
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最終更新:11月17日17時1分
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